バンコクバンコク日本人学校3絵画袈裟丸 夏帆
東京慶應義塾幼稚舎5絵画高橋 巧
奈良斑鳩町立 斑鳩小学校2ともだち岩永 奏人
愛知名古屋市立 大高小学校4学びたい中塚 惇貴
三重志摩市立 文岡中学校中1平和親睦松尾 ひまり

思いやりあふれる地球を目指して

 僕はこの物語を読んで涙が出てきた。心が苦しくなった。戦争によって多くの被害が出たことは、もちろん知っている。しかも、僕のこれまでの認識は、戦争の被害イコール人々の死であった。この物語を読むまでは・・・僕が住む沖縄でも八十年前地上戦が繰り広げられた。毎年、学校でも活発に平和学習が行われる。しかし、これまでこれらの学習に植物や動物の話題など取り扱われることはなかった。いったいどれほどの人が物を言わぬ動植物の心に寄りそっているのだろう。戦争は僕ら人間の犯した過ちであり、僕ら人間が無条件に動植物を巻き込んでしまった。動植物はまさに、戦争による最大の被害者である。ぼくは「夾竹桃物語」を読んで、この事実を突きつけられ、胸がしめ付けられた。
 地球上で生きているのは、僕ら人間だけではない。たくさんの植物、多くの動物たち、僕達人間の生活を支えてくれている自然環境、その全てと僕らは共存している。だからこそ人間の営みが自然環境に及ぼす影響を忘れてはいけない。
 僕は、この「夾竹桃物語」を読んで、平和を考える時、僕ら人間のことだけでなく、地球上に生きる動植物や自然環境のことも考えていかなければいけないことに気づいた。
 僕は、これから新しい視点を持ち、戦争、そして平和について考えていきたい。平和、それは人間や動植物、世界中の全ての生き物や地球環境が守られていることである。全ての生き物達にも目を向け、大切にしていきたい。これまで僕は、沖縄戦のことは深く考え学んできたが、ヒロシマで落とされた原子爆弾や世界の様々な紛争についても深く考えていきたい。そして、視野を広げ、動植物や環境にも目を向け、地球上に生きる全ての生き物達の平和のために、地球上の全ての自然環境の平和のために僕にできることを考え行動したい。思いやりあふれる地球を目指して。

沖縄豊見城市立 豊見城中学校中1感想文田場 盛隆