長崎市長賞

「平和な世界にするために」

「わすれていてごめんね」
　この本の題名を聞いたとき、私はどうしてわすれていてごめんねなのかな、と不思議に思いました。そしてこの本を読み終わったときは、植物や動物もみんな苦しんで亡くなってしまったけど、人間はそのことに気付かなくて、キョウチクトウのお話が終わった後に、一人の少年がやっとそのことに気付いて、
「わすれていてごめんね」と言ったから、この題名になったんだなと思いました。
　でも、今度はどうして少年が植物や動物のことに気付いたのか、不思議に思いました。だから、そのなぞを解くために、何回も何回もこの本をくり返し読みました。そうしていると、あるときパッと思いつきました。「優しさか！」と。気付いた少年には優しさがあったから気付けたし、キョウチクトウを助けた犬も優しさがあったから、自分の身をぎせいにしてまでキョウチクトウを助けることができたんだと思います。
　私は、去年長崎県長崎市の平和公園に行きました。そして、そこで原爆のおそろしさを改めて実感しました。だから、戦争はもう二度と起きてほしくないと思いました。
　でも、今も世界では戦争が起きていて、ロシアがウクライナに攻め込んでいます。そのせいで、関係のない人たちの命も奪われていることを知って、ウクライナを攻めるのは、もうやめてほしいと思いました。
　これから、私は今、学べていることを当たり前のことだと思わず、今生きていること、学べていることなど、色々なことに感謝して生きていきたいです。そして、私は本当に被爆した人ではないけど、原爆や戦争についてしっかり学び、未来に伝えていきたいと思いました。