長崎南島原市立 大野木場小学校6絵画髙田 愛子

夾竹桃物語を読んで

 1945年8月6日、世界で初めて広島に原子爆弾が投下され、一瞬にして沢山の命が奪われました。70年以上たった今、どんな状況だったのか、どんなにおそろしかったのかについて学んでいます。この物語を読んで、人間だけでなく、木や動物たちにも被害にあっていて、どんなに辛いことなのか最も分かる物語でした。

 人間だけでなく沢山の動物や植物を犠牲にした原子爆弾は、何キロも離れたところでも一命はとりとめたものの、火傷を負ってしまうほど強いものでした。ましてやそれがすぐ目の前だったらどうでしょうか。火傷をはるかに超え、ただれてしまい、内臓も機能を奪われてしまいます。何も関係ない人まで巻き込んだ原子爆弾。人間だけの争いで動物たちも巻き込んだ原子爆弾。とても憎い原子爆弾と争いに関係ある人間たち。私はずっとそう思うと思います。これから先ずっと。「助けて」の声が聞こえたのは、犬だけです。人間は自分のことで精一杯。でも犬だけは、自分も火傷していて歩くのも辛いはずなのに、足がない木のために仲間を呼んで水をかぶり、ブルブルと水を与え途中に辛くなって死んでしまいました。犬は、人間よりもよっぽど優しいと思いました。沢山の生き物たちを苦しめた人間は、違う場面でも、生き物たちや動物たちを苦しめています。

 人間は、海にプラスチック類のゴミを捨てたり、と他の場面でも動物たちを苦しめています。海に住む魚たちは、プラスチックのゴミが危ないものだとは知りません。食べてしまう事もあるし、泳いでいると自然に鼻、口に入ってしまうことだってありえます。人間のせいで苦しんでいる生き物がいるということです。

 今、高齢者問題で原爆の被害を後世に伝える人が少なくなっています。そのため、私は人を助けたり、募金活動など自分にできるようなボランティア活動にできるだけ参加して貢献したいと思います。沢山のことを知り、原爆のことを、後世に伝える1人として頑張りたいです。

広島AICJ中学・高等学校中1感想文中田 真愛