「動植物と共存する。」

 「核兵器と人類は共存できない」

これは、長崎原ばくで、背中に大やけどをおった、谷口稜曄さんの言葉です。この方は、大きなやけどをおい、なんと一年九ヶ月もの長い期間うつぶせのまま、治りょうを受け、「死んではならない、生き続けるんだ。」と自分に言い聞かせ、生き続けたのです。これをやっとのりこえ立って歩けるようになりました。稜曄さんは、このことから全国に「核兵器と人類は共存できない。」ということを伝え続けました。そして、私は「夾竹桃物語」を読んで、人間は核兵器ではなく動物や植物と共存すべきだと思いました。

 今から私の学校のいちょうの木のことを話します。雲仙普賢岳噴火から二十八年がたった今、いちょうの木は、すくすくと育っています。いちょうの木は、火砕流の熱風で、一度焼けてしまいました。しかし、いちょうの木はまた、芽を出したのです。いちょうの木は、どんなにつらいことがあっても前を向いて進もうとする姿を見せてくれたのです。生きていたんです。いちょうの木は、周りの人々に、前を向いて進もうとする姿を見せて、小さな希望をあげたと思いました。

 今、私が通っている大野木場小学校では、第二校歌で、いちょうの木をテーマにした「生きていたんだね。」という歌を歌っています。この歌は、いちょうの木の勇ましい姿、サビの部分では「生きていたんだね。おまえのように。」という皆の心が温まる歌です。この歌を私は、これからも、「いちょうの木のことを少しずつ伝えていこう。」と思いながら歌っていきます。

 私の考える平和は、すべての国が争いがないこと、すべての子供達が学校に通えることです。そのために、「核兵器と人類は共存できない。動植物と共存する」

この言葉を頭に入れて、これからも色々な方々に「稜曄さん」のこと、いちょうの木のこと、そして「夾竹桃物語」のことを次の世代につなげていきたいです。

長崎南島原市立 大野木場小学校小6感想文大山 華美オオヤマ ハナビ