奈良奈良市立 椿井小学校小2絵画山本 淳之介
奈良斑鳩町立 斑鳩 西小学校小2おかあさん田中 奏

 「わすれていてごめんね」を読んで

 僕はこのお話を読んで、地球は人間だけのものではなく動物や植物のものでもあると感じました。原爆については多く、被爆した人びとについて語られます。しかし、このお話は被爆した動物や植物について書かれています。僕は、このお話を読むまでは、原爆は人間にとって恐ろしいものだというイメージでした。でも、このお話を読んで、原爆は人間にとってのみでなく、動物や植物も、すなわち地球全体にとって恐ろしいものであり、原爆を使ってはならない理由は人間だけでは説明出来ないと感じました。

 よって、本当の「平和」というのは、動物や植物ものびのびと生きられる状態、つまり、人間と自然環境の両方がお互い有益に共存出来る社会だと考えました。

 しかし、現実にはその状態がつくられているとは言えないでしょう。と言うのも、今日では大気汚染や森林伐採等によって、動物の住める場所が減ったり、植物がどんどん減っています。ましてや、人間でさえも、戦争や飢餓、伝染病等によって安心して生きられない地域があります。どの問題も人間の手で解決出来ることであるはずなのに、未だ解決の道筋は見つかっていません。本来は、人間と環境がお互いに補い合い、持続可能な社会を築かれるべきではないでしょうか。

 だからこそ、僕は、自分から行動したいと思っています。僕に今出来ることはそれほど多くはありません。環境破壊について学んだり、ボランティア活動に参加したりすること等です。でも、そういった小さな努力が将来に繋がると思います。そして、将来には今出来ないことをしたいと思います。僕の将来の夢は地理学者です。地理学者になったら、人間と環境が共存出来る社会を実現したいです。そして、原爆の話をずっと受け継ぎ、原爆の記憶を後世へ繋いでいきたいです。

広島学校法人 AICJ鷗州学園 AICJ中学校 中1感想文堀田 直希