愛知名古屋市立 丸の内中学校中3絵画中山 怜南

 未来に向けて

 昭和二十年八月六日、広島に世界で初めて原爆が落とされ本当に多くの命が一瞬で失われました。今も、後遺症に苦しむ人達や、被爆二世、三世が残されています。広島に生まれ育つ私達は学校教育だけでなく、原爆ドームや資料館という場所を通して戦争の悲惨さ、恐ろしさを学んで来ました。原爆投下から七十年以上がたち、被爆して原爆の恐ろしさを誰よりも知る人達が高齢化していき、被爆体験を後世に伝えることが難しくなってきている中で、広島に生まれ育つ私達が世界に何をどう発信していくべきなのかを考えさせられる作品でした。

 犠牲となったのは人間だけではなかったのです。当時の広島の生活の中には馬もいたでしょう。猫や犬もいたでしょう。川には魚が住み、木々が茂り、そこには鳥や昆虫が暮らしていたでしょう。それらのあらゆる命ある者達もが、一瞬で命を奪われたのです。人間同士の争いのせいで。

 同じようなことが今、世界でも起きています。各地で起きている紛争、国を追われたり空爆におびえて不安な日々を過ごす人々が未だに世界には沢山います。人間だけではありません。焼き払われるアマゾンの熱帯雨林、人間の捨てたプラスチックゴミの漂う海などです。これらの問題点は、ある日突然住処を失うオラウータン、プラスチック製品を腹にぎっしり詰め、飢えて死んでいく海鳥など、人間のせいで生態系を狂わされ、理不尽に命を奪われている生き物がいるということです。

 キョウチクトウの「助けて」の声が聞こえなかった人間と同じように、私達もあちこちであがる「助けて」の声を聞き逃しているのではないかと思えてなりません。  自己の利益のみを追求せず、耳をすまして「助けて」の聞こえるような人間になる為にどうしたら良いのか、今からの私達の課題です。

広島学校法人 AICJ鷗州学園 AICJ中学校 中1感想文西村 一輝